盲導犬

盲導犬

今日始めて盲導犬を連れた方と同じ電車に居合わせた。
テレビでしか盲導犬を見たことがなかったので、思わず同じ車両に乗り込み行動を目で追ってしまった。

ホームでは伏せて電車が来るのを待ち、電車がホームに入ってくるとご主人が「アップ」と声を掛ける。ドアーの前までご主人を導き、空くのを待つ。
乗客がドアーの前で降りようと待ち構えているが、ドアーが開くと目前に盲導犬が立ち尽くしている。
その時疑問に思ったのだが、降りて来る人を避けて待つことは教わっていないらしい?
車内は生憎空いている席が無く、座っている人の前までご主人を導く。
斜め前に携帯でメールを打ち込んでいる若い青年がいたが、意に関せず。
盲導犬も席を譲ってくれそうな人がわかっていたのか、中年の男性が即座に席を譲った。
すると「チェアー」と声を掛け、盲導犬が顔を空いた席の上に乗せた。
それを感じたのか、ご主人は座る席に回りこみ、「スィッダン」と声を掛けた。
ご主人の足の後ろの僅かなスペースに入り込み、伏せた。
お隣の女性に、ハーネスがぶつかる。勿論女性は嫌な顔一つせず、盲導犬を踏まないように体を避けておられたが・・・
最近の電車は座席の途中につり革に繋がる棒があり、隣にずれたくても座れる人数が限られている車両が多い。一人で座るのがやっとの座席に、ハーネスをつけた盲導犬を連れた方が座るには窮屈だ。

まだまだ健常者優先の社会でしかない。そんなことを感じた出来事だった。
盲導犬を連れた方が回りに気兼ねせずゆっくりと座れるスペースがあるべきでは・・・
優先席に健常者は座るべきでは無いと、つくずく感じた。(たとえ空いていても)

そういえば、妊娠中に電車などで席を譲ってくれたのは中年の男性が多かったことを思い出した。
オバサンでも(自分も経験しているだろうに、と思うが)若い青年でもなく・・・
何故なんだろう?

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