ステッキの価値感

以前、私が杖を扱うに当り、知人が近所のディスカウントストアーで500円代でステッキを販売していると知らせてくれたことがあった。
『近いうちに100円ショップで目にする日も近いね!』などと話したものだった。
その当時(今年の始め)100円ショップでは、まるで仙人が持つような木製のステッキが1,000円で売られていた。
そして今日、たまたま覗いた100円ショップで『525円』のアルミ製ステッキが売られているのを発見した。
色もエンジ・ブルー・ブラックと3種類。
持った感じも普通のステッキだった。
勿論製造は中国製。

先日ネットオークションで1,000円代のステッキが販売されていて、安いに関わらず入札が無いという話題を載せたばかりだが、ステッキを購入する場合の外せないポイントは何なのだろう?

歩行の調子取り・つまずき防止の転ばぬ先の杖・片足の不自由を補う補助具…
用途はそれぞれだろうが、その次に来るものは?
やはり見た目、ファッション性であろう。
525円の杖も機能的には役目を果たすことだろう。
しかし、ファッション性からは程遠い。
握り手(グリップ)一つをとっても、それなりの商品といえる。

歩行に不安を感じ始めたとき、ステッキを使う歩行を試すアイテムに利用する分にはお手頃な商品かもしれない。
しかし傘と同じで、安いものは置き忘れや扱いが粗雑になるのではないだろうか?

年齢を重ねるにつれ、人とは違う物、自分だけのオリジナルに拘る方が増えてくる。
ここ一年で、アルミの窓枠のようなステッキをもたれている方はめっきり減少したような気がする。
花柄のステッキ、グリップの洒落たステッキ。
介護用品という位置づけから、思い思いのファッションに溶け込んだアイテムとなりつつあるのでは…

タイトルとURLをコピーしました