古武術に学ぶ身体運用法

最近介護施設の職員は若い方が多くなっているようだ。
身体の移動に足腰の負担が大きい「介護」という仕事だが、いくら若さ体力に自身があるとは言え、腰痛などの職業病に悩んでいる方が多いと聞く。

筋力に頼らず、相手の動きを利用する【古武術】の身のこなしを取り入れた介護法が注目されているという。

古武術】を応用した介護は、体をできるだけひねらず、踏ん張らないところが特徴。ひねると力があちこちに分散してしまうし、足元に力を集中させすぎると、腰などの特定の部分に負担がかかる。自分や相手の体重、動きのなかで生じる力も利用する。
また、予防介護の観点からも【古武術】が転倒予防に有効だという。

転倒予防教室のプログラムを見ると,「転び方」を教えているプログラムが見あたらないことに気が付きます。現在の転倒予防では,「いかにして転ばないか」に焦点が当たっていて,怪我をしない転び方や受け身は教えていないのではないでしょうか。
でも,リスク管理の観点からいえば「いかに転ぶか」を考えるほうが「転ばない方法」を考えるよりも現実的だと思います。その点では,古武術的な発想で「うまい転び方」を学ぶことは有効だと思います。また,根本的な身体の動かし方や全体のバランスに焦点をあてることにより,転倒予防の効果も得られると思いますね。

参考:医学書院 第2639号 http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2005dir/n2639dir/n2639_02.htm

【古武術バージョン介護技術セミナー】
NPO法人そらとびねこ(東京 Fax : 03-5374-5227)
2ヶ月に1回、東京都墨田区下高井戸区民集会所などで開催。
次回は26日午後1時半から。参加費3000円

【古武術の学ぶ介護術】
3月12日午前10時半と午後1時半の2回。
神戸市よみうり神戸文化センター(078-392-3290)
参加費3150円

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