自尊心への配慮

髪に花飾りを付ければ、戸外をいきいきと歩く勇気がわく――。
そんな花飾りのような商品を送り出したい

ユニバーサルデザイン(UD)の衝撃吸収パンツ『SUDIほねガード』「湘南くらしのUD商品研究室」の独自開発により発表された。

研究室長の今井啓子さんはファッション関係のお仕事を色々積み、40歳代半ばにストレスデ呼吸障害に陥った。その後「人間の体を基礎から学びたい」とアメリカに留学、心と身体と社会の調和を目指す、最先端の『ウェルネス』(積極的な健康増進)を学ばれた。

高齢者は転倒すると、約10%がももの付け根などの骨折につながる。
骨折による入院により、そのまま寝たきり状態に陥ることも多いと聞く。
介護予防の観点からも、転倒による骨折を予防するアイテムは興味深い。
従来の器具はプラスチックを利用しており、装着時に違和感があり、寝起きに転ぶ人も少なくないのに、殆どの高齢者が寝巻きの下に着けるのを嫌がったそうだ。

「湘南くらしのUD商品研究室」の開発した『ほねガード』は、見た目普段使いのガードルと変わらない。
足の付け根の骨を、転倒時にガードするクッションが両脇に装着されているだけのようだ。
日中洋服の下に着けていても、なんら違和感はなさそうだ。

介護用品と呼ばれる商品に機能性だけではなく、デザイン・使い心地を重視した商品が生まれてくることはうれしい限りだ。
そこには使い手の自尊心に配慮が伺える。

今までの介護用品に欠けていた自尊心への配慮が…

ほねガードは、1セット9975円(税込み)。女性用のみ。
高島屋などで3月22日から販売する。
問い合わせは、販売元のナイガイ((電)03・3293・7151)
湘南くらしのUD商品研究室((電)0466・27・3023)

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