興味深いドキュメンタリー番組をテレビで目にした。
20代の女性が風邪の菌が心臓に入り込み心拍が低下した為、太ももからカテーテルを入れ心拍を助ける処置をした際、使用した管が太すぎ膝から下が壊死してしまい、足を切断するという悲しい結果を迎えた。
義足生活を余儀なくされたが、作った義足が合わず、その後めぐり合った義肢装具の先生により義足を使って走るまでになった。
その先生がとにかく素敵だ。
朝目覚めて義足を装着する時付けたくなる装具になるようにと、彼女の装着部分(ソケットと呼ぶらしい)一杯に、ハイビスカスの花をペイントしてくれた。
何かと機能優先で、使い手の心まで配慮された福祉用品は少ない。
次に彼女が求めた義足は、ミニスカートを履いて歩ける足。
そしてまたもや、彼女の思いを形にしてしまった。
彼女の要望で膝小僧も作られ、見た目片方の足と見分けがつかない。
買ったばかりのミニスカートを纏い、誇らしげに颯爽と歩く姿に、使い手の心に沿った用品提供の必要性を痛感させられた。