歩く 広告塔

私がステッキ屋を始めるきっかけとなったのが、膝関節症の母の存在だった。
磨り減った膝関節は、ブロック注射や飲み薬で症状を抑える限界に来ていた。
年齢を考えるとリスクを伴う選択ではあったが、人工関節設置手術を受けることとなった。

術後、歩行に安定が持てず暫くは4点杖のお世話になり、膝の負担軽減のためにも杖を持つことを勧められた。

当初ためらっていた母も、歩行に不安があったのだろう、すんなりと杖を受け入れた。
しかしその杖のダサいこと…

母の為の杖探しが高じて、杖を輸入、とうとう製作にまで突き進んでしまった。

歩く 広告塔

顔は本人の希望で隠させて頂くとして、母にはPenny Roseを持ち歩いてもらっている。

日課となっている整骨院参りでは、杖のことを尋ねられることも多いとか。

今日も我が家のワンコのお彼岸慰霊祭に参加していたら、隣にいらした方から、『あちらの方の杖はどこでお求めになったの?』と聞かれた。
すかさず、『私が作って販売しています!』と宣伝。
やはり実物は説得力があるなぁ~。

あまり一人で出歩く機会はないが、これからも益々素敵屋の歩く広告塔として活躍してもらわなくては!!!

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