「無心」の作業

「無心」の作業

我家のガレージには、かなり前からツバメの巣がある。
父が他界し、家から送り出された日を境に全く訪れなくなってしまっていた。
あれから4年目、ツバメが帰って来た。良く覚えていたなぁ~と関心してしまう。

軒先にツバメの巣があるのは良く目にするが、我家に訪れたツバメは賢くもガレージの中に巣作りをした。
家から巣立ったツバメの子孫なのだろうか?
しかし、今年のツバメは不器用この上ない。
何処からか草や枝を運び込み、唾液で固めて崩れた箇所を修復しているのだが、イマイチ出来が悪い。
乾ききらないうちに巣に泊り込むものだから、翌朝には修復した箇所は無残にも崩れ落ちてしまっている。
懲りずに何日も何日も、修復しては崩れ落ちを繰り返し、見ている私の方が諦めて去っていってしまうのでは・・・と心配になった。

ところが、今朝見に行ってビックリ。
今までにないくらい立派に、こんもりとした巣に出来上がっていた。
巣の下は崩れ落ちた失敗作の残骸がてんこ盛り。
良く頑張ったね。ツバメの「無心」さに感動させられた出来事だった。
ヒナたちの黄色いくちばしを目にする日も近そうだ・・・

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