私の学生時代、ファション誌といえば「an・an」「non・non」「JJ」がバイブルのようだった。
「ニュートラ」「ハマトラ」全盛期で、ブランドファッションの奔り期だったのではないだろうか。
「G」だの「C」だの「LV」のマークのついたバッグを自慢げに持ち歩く女子大生を目にしたのもその時期からでは・・・
自慢にも何にもならないが、私は未だかつてブランド物を一つも持ったことが無い。
価値が判らない性か、必要を感じない性か・・・自分でも良く判らないが、商品の価値が値段とそぐわないと思われて魅力を感じない。
海外高級ブランドを日本に広め、定着させたブランドビジネス界の長老、茂登山長市郎氏(サンモトヤマ会長)が。。「日本のブランドビジネスの限界はそこまで来ている」と語っている。
日本の消費者もそろそろ文化をファッションとして消費することのおかしさに気づいてもいいころだと茂登山氏は語る。
「みんな誰でもが持っている物を欲しがる時代から、徐々にオリジナル性のある商品を求める、こだわりの時代に再び戻ることが考えられる」とも・・・
ファッションも文化も、画一性から個々のオリジナリティを求める人々が確実に増え始めているようだ。