ハイキング ステッキ

「ハイキング ステッキ」を探されている方数多くいらっしゃる。

数年前、車山に出かけ山を歩いた時に、多くのハイカーの方と行き交った。
大き目のリュックにステッキが定番のようだが、中にはやけに軽装の(しかも革靴)団体の方もいらした。
山頂まで観光バスでこられたツアーの方々のようだ。
私は子供を連れてのプチ登山だったが、山を登る時には足を取られたり、滑ったりで、ステッキの必要性を感じたものだった。

ある山歩きを趣味にしていられる方のブログで、「ステッキの功罪」と題したものを目にした。
ある時NHKの「中高年の為の登山入門」なる番組で、しきりに「ステッキをつかいましょう」を強調していたという。
確かに中高年の山登りには、足腰の負担を軽くする為にもステッキを使った方が良いとは思うが、最近はかなり疑問に思うようになったとの話だ。
そのきっかけは、ある時道に無数のステッキの穴の跡がついていて、「こんなことして大丈夫かな?」と思いながら登った山を下り始めた時、登り始めた時には確かにあったステップが跡形も無く崩れ去っていたことだったとか・・・
それぞれの人はその場を一回(もしくは二回)通るだけだろうが、それが何百人、何千人となったらどうだろうか?と、ステッキの穴の跡を見るたび心を痛めているという。

雪山でスキーのストックを突くのとはわけが違う。
山肌に、確かに傷跡を残すことは間違いない。
かといって、登るのに必要とされる方は多いのは避けられない。

尾瀬の水芭蕉を観に多くの観光客が訪れ、悪気は無くとも環境破壊に繋がっている部分もあるのと同じ現象かもしれない。
難しい問題で解決策は私ら素人には考えも及ばないが、自然は皆で共有する物と少しでも意識を持っていかなくては・・・

ステッキを扱っている「ステッキ屋」らしからぬ日記かも知れないが、ステッキによって自然が傷ついていることを知らされ、心が痛んだ。

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