「いつかは小説を書いて出版してみたい」。長年抱いていた夢を91歳の女性が実現させた。
書き始めたのは50年近く前から。
居間の机の上に原稿用紙を広げ、ボールペンで調子のいい時は1日約10枚書き進み、登場人物にモデルはなく「空想で書いているうち、自然と結末が思い浮かんできた」という。
昨春、版元の新風舎が主催する文学賞を知り「小説に挑戦するいいきっかけ」と応募を思い立ったそうだ。
91歳の挑戦。素敵!!!
挑戦するのに年齢なんか関係ない!身をもって教えて頂いた。
作品は選考からもれたが、「ちょっとミステリアスだが、あったかい内容。軽快なテンポで、とても高齢者の書いた文章とは思えなかった。感覚が若い」とプロデューサーの目に止まり出版が現実したとか。
「90歳を過ぎても夢はかなうということを、同世代の人に知ってもらい、元気を出してもらえたら」
同世代どころか、元気のないシニア予備軍の私等まで元気のお裾分けを頂いたようで・・・
是非本を読んでみたくなった。
短編集「いなくなった人」(新風舎)10月5日発売で、定価900円(税別)