聖路加国際病院理事長の日野原重明氏によると、最近、アニマルセラピー(動物介在療法)が注目されているという。
高齢者施設・障害者施設・病院・ホスピス・学校などに、ボランティアがコンパニオンアニマルを連れていく訪問活動を行っている。
ホスピスや病院の緩和ケア病棟でも、患者が家で飼っていたペットを病床に連れてくることを許可しているところもあるようだ。
自閉症の子供の治療の一環として、イルカと触れ合うプログラムをテレビで見たことがあるが、人とのコミュニュケーションがうまくいかない子供でも、動物には不思議な癒しの効果があるのか?心を開いていく様子が伝わってきた。
聖路加国際病院でも、動物介在療法を取り入れている。
ある末期のケアを受けなくてはならないほど病状が進行した小児患者が、犬に癒されながら最後の時間を過ごしたとの事だ。
動物介在療法に携わる犬は、人をかむ、ほえる、飛びかかるなどの行為をしないよう訓練されている。
腸内細菌検査や口腔内最近検査も受けていて、動物と人との共通感染症の予防策も十分になされているそうだ。
今後益々ニーズが増えていくことであろう。
しかしこうした活動の現状は、多くのボランティアによって支えられている。
動物たちが与えてくれる癒しの効果がもっと理解され、多くのコンパニオンアニマルが育成されてゆくと良いのだが…