昨年10月に国土地理院が新しい地図記号のデザインを初めて公募した。
対象は全国の小・中学生で、「風力発電用風車」と「老人ホーム」の地図記号のデザインの「生みの親」となり、地図に残す仕事に挑戦して欲しいとの期待からの公募だった。
その結果118,085点もの応募があり(「風車」61,044点・「老人ホーム」57,041点)、新しい地図記号が決まった。
最優秀賞受賞応募デザインに選ばれた記号は、「風車」には、3枚羽と支柱をデザインした作品が多く寄せられ、京都府岩滝町の橋立中学校1年、安見光平さんの作品が、風車が回っているイメージを的確に表現しているとして採用された。また、「老人ホーム」には、建物とお年寄りが使うつえを組み合わせた作品が多く寄せられ、鳥取市の日進小学校6年、青木萌恵さんの作品が、全体のバランスがよいとして選ばれた。
新しい地図記号は、今年6月に発行される2万5000分の1の地形図から使われるそうだ。
小中学生が「老人」に抱くイメージは「杖」であるようだ。
デザインに杖を用いたものが多いのに驚かされた。