人工骨:早くて細かな、吹き付け製法開発 東京大など
病気や事故で欠けた骨に代わって損傷部分にぴったり当てはまる人工骨を東京大などが開発した。接着剤を含む粉末を厚さ0.1ミリの層に分けてインク ジェットのように吹き付ける方法で、細部まで損傷部分を再現できる。複雑な構造をもつ頭部の損傷への応用などで威力を発揮するという。
何度もブログで書かせて頂いたが、母は左膝に『人工関節』を入れている。
長年の膝関節症のため膝関節が磨り減り「イガイガ」になり、磨り減った骨が神経を刺激し激痛を伴っていた。
70歳を超えての手術。しかも全身麻酔となると決断は容易ではなかった。
リスクを踏まえても手術に踏み切るほど、痛みは限界に達していたのだろう。
手術は成功したが、術後の大量抗生剤の投与(骨の手術は感染症が一番の問題)による副作用は大変なものだった。
全身に発疹が出て、熱も一ヶ月近く引かなかった。
術前でさえ40kgを少し上回る体重が、35kgを切ったまま今に至る。
いくら食べても太ることができなくなってしまった。
私からしたら羨ましい限りだが、本人にしてみれば、体力の衰えを感じずにはいられない様子だ。
このニュースを目にしたとき、この技術を利用すれば母も骨を切り取る必要もなかったし、それによる感染症の心配もいらなかったはずだ。
家の壁の塗装をするがごとく、母のささくれだった膝関節も骨の粉末を吹き付けることにより滑らかになり、痛みから解消されたのではないだろうか?
現段階では欠けた骨の再生に利用されているようだが、関節の痛みを抱えておられる方には朗報となりそうなニュースだ。