この雑誌の今月号の特集が「外に出よう!在宅高齢者の外出支援」で、その中の一ページで当店が紹介された。
介護予防の観点からも閉じこもり阻止の観点からも、高齢者の外出を支援することの重要性が説かれている。
市町村など自治体が提供している高齢者の外出支援サービスの多くが、日常生活でやむを得ず外出しなければならない通院などの外出支援がほとんどで、旅行やショッピングなど楽しむための外出支援はほとんど行われていないのが現状ということだ。
私は介護の専門家ではないので、介護支援や介護予防の問題について多くは語れない。
ただ、高齢者を抱える家族の一人として、老いた親が一日でも楽しい日々を過ごせるよう願うばかりだ。
今日も犬の散歩をしていたら、久しぶりに近所のオバサンにお会いした。
その時、「お母さま随分元気になられて良かったわね!」と言われ、正直ビックリした。
毎日一緒に暮らしている私には、母の変化が見えていなかったのだ。
足の手術前は、痛みのせいで殆ど外出をしなかった。術後はリハビリも兼ね、近所の整骨院に日参している。その姿が以前と全然違って生き生きしていると、オバサンはおっしゃってくれた。
以前はデパートへ買い物に誘っても行きたがらなかったが、最近は出かけたくて仕方ない様子だ。
杖は手放せなくなってしまったが、自力で歩ける自信が持てたおかげで行動範囲が広がり、明るさを取り戻した母をみていると、どんなに腰が曲がっても、足を引きずっていようとも、自分の足で歩けるということがどんなに大切かを感じさせられる。
一人でも多くの方が、躊躇わずにステッキを歩行の補助具として持って頂けるよう。
それが外出の手助けとなれるよう。願うばかりだ。